
はじめに
どうもラムカです。レギュレーションJシーズン34お疲れ様でした。自身初のタイプ統一でレート2000を達成することができたので記録に残します。
結果

最終101位/R2018 66勝31敗

シーズン通して高い勝率を維持することができ、100戦以内でレート2000を達成できた!
使用構築

動機
9月初旬。ノーマル統一をしている友人たちが序盤から切磋琢磨していた。9月中旬、ノーマル統一のレート1800到達ツイートが複数流れてきて自分にも熱が伝染したため、今季はノーマル統一を取り組むことにした。
ノーマル統一をするとなれば、今季の目玉はアルセウス。今までノーマルタイプの伝説枠はテラパゴスしかいなかったが、今季はレギュレーションJからはアルセウスとメロエッタが新たに使用できるようになり戦術の幅が広がった。特にアルセウスの参戦はノーマル統一においてあまりにも大きな変化だった。
環境考察
ノーマル統一視点での環境考察。
ノーマル統一を行う上で一番キツいポケモンは誰か。
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そう、コライドンだ。

①最速スカーフ型
→ロックカットテラパゴスで上をとれない。
②いかさまダイス型
→ノーマルに多い低耐久タスキ持ちは全て葬られる。
特にこの2つの型のコライドンに対して、対応策が少ないため、役割を持てるポケモンを用意する必要がある。相手視点で見ても格闘打点の通りが明らかに良いため投げない理由がない。
もう一つ。相手視点に立ったときノーマルタイプで一番警戒しなければいけないポケモンは誰か。
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そう、ドーブルだ。

このポケモンに1ターンでも隙を許すと、無限の負け筋を生み出してくる。特にキノコの胞子にハマることは避けたい。ミライドン構築はエレキフィールドで催眠対策を簡単にできるため、ミライドンがほぼ初手に選出される。
伝説枠の中でも特にコライドン
とミライドン
は確定レベルで選出される。この2体は双方がテラスタルを欲する性能なため同居しづらい。
この2つの強力な伝説に対しての安定して勝てる基本選出を組むことが、今季のノーマル統一で勝ち続けるために必要だと考えた。
コンセプト
▷ドーブルの選出誘導力を用いてドブバトンのメタを誘い殺す。
▷行動保証のあるポケモンたちで安定してゲームメイクする。
▷ノーマル統一を貫く。
構築経緯
レギュレーションG(伝説1体ルール)で最終37位の
根を張るドーブル+吠えるテラパゴスの軸を参考にした。
🔗ポケモンsvシーズン27最終37位 とっても楽しいドーブルバトン戦法 - ヨッシーだいすきクラブ
この記事のハバタクカミを変更して、後攻の尻尾タギングル
+ドーブル
+テラパゴス
を主軸としたノーマル統一でレギュレーションIシーズン30(伝説2体ルール)でR1900を一度達成している。
レギュレーションIシーズン30の最終結果

当時の構築

そのときに気になった弱点として、
①タギングルもドーブルも攻撃性能がないため、テラパゴスがやられた時点でゲームオーバー。
②先発タギングルに隙がありすぎる。
この2点が懸念点だった。特にいたずらごころすり替えの効かないパオジアン、ザシアンには無力で、初手にタギングルを置くため、毒菱もかなりキツかった。
そこで、コライドンと上記ポケモンに安定する起点作成としてヨプのみアルセウス
を採用した。このポケモンで相手の攻撃を確実に耐えつつ電磁波や凍える風で素早さ操作をしたり、挑発で技を制限したりして裏のエースに繋ぐ。
積みエースの中継ぎとして根を張るドーブル
、積みエースとして吠えるテラパゴス
を採用。
ミライドン軸への先発ポケモンとして、AD根性ガチグマ
を採用。
前のめりなザシアン軸や対面的な構築に対して行動保証を持ちながら強く動かせるスカーフメタモン
を採用。
最後に、呪いミミッキュや毒菱軸の増加により根を張るバトンが難しくなっていたこと、加えてドーブルを選出した対戦は対策枠に苦しむ試合展開が多かったため、ドーブルは基本的に選出しないことにし、根本の方向性をチェンジ。その手の構築を滅法得意とするHBどくみがタギングル
を後発に控えさせて対策した。
以上で構築が完成した。
個体解説

ガチグマ @ かえんだま
テラスタイプ: フェアリー
特性: こんじょう
性格: いじっぱり
207(12)-209(236)-126(4)-×-128(220)-75(36)
からげんき / じしん / まもる / ちょうはつ
A
h252ミライドンを火傷根性からげんきで乱数93.7%(15/16)
HD
c252ミライドンのEF下の氷テラバースト乱数93.7%耐え(15/16)
S
マヒ下の準速ウーラオス抜き
50族との同速ケア(![]()
)
ミライドン、挑発ハバタクカミを筆頭にドーブルが誘うポケモンを刈る狩人ADガチグマ。
初手ドーブルの起点作成からの勝ち筋を強く警戒されるため、ミライドンがほとんどの対戦で初手に選出された。そこにガチグマを合わせる。
ミライザシアン、ミライホウオウ、ミライ白バドの並びは、ガチグマの火力による圧力から引くと壊滅しかねない。引く選択を恐れたミライドンはテラスタルを切りながら突っ込んで来ることが多く、守るで一度行動を見ながら対応した。ミライドンの臆病氷テラバースト以下のダメージの攻撃は耐えて、返しの根性からげんきで倒す。それ以上の打点が飛んできてガチグマが倒される場合は大抵、
①こちらのアルセウスより遅い。
②りゅうせいぐんで特攻下がっている。
のどちらかに該当するため、仮にやられた場合でもテラパゴスの起点にすることが可能だった。また、守るで氷テラバーストを見たあとは、ガチグマの耐性変化テラスタルを恐れて、引かれることもあり、ガチグマが大暴れすることもしばしば。結果的にミライドン構築に驚異的な勝率を叩き出した。
アルセウス @ ヨプのみ
テラスタイプ: じめん
特性: マルチタイプ
性格: おくびょう
213(140)-×-142(12)-154(108)-141(4)-188(244)
だいちのちから / こごえるかぜ / でんじは / ちょうはつ
HB
a252コライドン晴れ下鉢巻インファイト確定耐え。
S
準速135族(![]()
![]()
)抜き。
C
対面勝ちも視野に入れるため、できるだけ高く。
ノーマル統一救世主の神様。後続のテラパゴスをサポートする。コライドンを始めとした格闘タイプに対して行動回数を増やすことができるヨプのみを採用。
技構成はテラパゴスに繋げる電磁波。対策が難しいテツノワダチやキラフロルへの打点だいちのちから。素早さサポートができてタスキや風船を削ることができるこごえるかぜ。相手の起点作成や積みを許さない挑発とした。
先発に投げて起点作成&相手の展開阻止をする強みはもちろんのこと、ガチグマが暴れた後の後発から出す起点作成としても、アルセウス特有の型の豊富さと相まってとても強く扱うことができた。起点作成と言えど、種族値ALL120。対面性能もちゃんとあって、相手の初手のポケモンを倒しつつ2体目に電磁波をいれる対戦も何度かあった。
耐久不足を感じることはなく、素早さや火力があったことで勝てた対戦が多かったことから調整はこれが1番理想的だったと感じる。型次第で何でもできる凄い神様。敬意を込めて神化ノココッチと呼ばせていただく。

テラパゴス(テラスタル) @ たべのこし
テラスタイプ: ステラ
特性: テラスシェル
性格: おくびょう
176(44)-×-130-152(212)-130-150(252)
特性: ゼロフォーミング
241(44)-×-130-177(212)-130-150(252)
テラクラスター / めいそう / みがわり / ほえる
ノーマル統一における絶対的エース。努力値調整は参考元と同じ。本構築はこのテラパゴスで最終的に無双するために組んでいる。吠えるの用途はここに書ききれないぐらい無限大。
①瞑想の積み合いをした際、一方的に流すことができる。
②グライオンを筆頭にドーブルの前で身代わりを置くポケモンを流すことができる。
③場に居座る天然ポケモンを一度流して、周りからテラクラスターで削ることができる。
④相手の吠えるや吹き飛ばしに対して、上から打つことで場に居座ることができる。
⑤相手が1度引っ込めたマヒや眠り状態のポケモンを裏から引っ張ってきて無理やり起点にすることができる。
⑥まもるやみがわりでテラクラスターのPPを削ってくる相手に対して、PP枯らしに付き合うことなく裏に引かせられる。など。
テラパゴスの少ない火力でも対面的に相手をできるポケモンが多く、バトンなしの運用でもしっかり機能した。
最終戦は体力1になってから数的不利を捲る頑張りを見せてくれた。粘り強くて強い亀様。

タギングル @ くろいヘドロ
テラスタイプ: ひこう
特性: いたずらごころ
性格: わんぱく
163(196)-116(4)-128(252)-×-95(20)-135(36)
はたきおとす / みがわり / どくどく / ちょうはつ
調整意図
S
万が一の最速70族(
)抜き。
HB
黒いヘドロの回復の効率の良いH:16n+3を満たしつつ、できるだけ高く。
役割は、呪いミミッキュと毒菱軸。後発から投げて相手のバトンメタを腐らせる。呪いミミッキュがいる場合、ドーブルバトンの圧力で大抵選出されて後発に控えているので、ミミッキュが場に出てきたら、このタギングルを後投げして呪いを受けてもらう。呪いを打った後のミミッキュはタギングルに対して大抵やることがないので、そこからどくどく叩き挑発で妨害工作を行い相手をじわじわ追い詰める。ルギアやムゲンダイナの毒毒や毒菱が大きなダメージソースになる構築にも選出した。
構築に入って以降、ミミッキュ入り構築への勝利に大きく貢献し、構築上苦手なルギア軸とも五分で渡り合えるようになった。

ドーブル @ きあいのタスキ
テラスタイプ: あく
特性: ムラっけ
性格: おくびょう
131(4)-×-87(252)-×-65-139(252)
キノコのほうし / ちいさくなる / ねをはる / バトンタッチ
ドーブル。参考元と同じ努力値調整。対策の甘い構築に対して運を押し付けて勝利する凶悪さを持つが、一手で終わってしまう弱さも合わせ持つ。この子を採用する事実から目を背けないようにTNラムカ。小さくなるバトンをやるからには覚悟をもって。苦手な毒菱に対しても根を張る+テラパゴスの食べ残しでダメージを相殺できるため、1回までなら体力を減らさず試合を繋げることが可能。
呪いミミッキュと挑発グライオンに勝てないことが大きな課題だったが、わざわざドブバトンに固執する必要はないため、上記型のタギングル加入後は、このポケモンを選出しないことが増えていった。
ドーブルの選出抑止力と選出強制力にはシーズンを通して注目していて、このポケモンの存在があることでディンルーはほとんど選出されずらい。加えて、ミライドンやグライオン、ミミッキュを呼ぶことができるため、ガチグマやアルセウス、タギングルでそれぞれ相手のドーブルバトンメタを上手く誘って勝つことができた。
悪テラスタルは、オーロンゲの挑発で止まらないことと、黒バドのサイキネの一貫を切るために採用した。

メタモン @ こだわりスカーフ
テラスタイプ: ゴースト
特性: かわりもの
性格: なまいき
155(252)-68-69(4)-68-110(252)-61
へんしん
役割 ザシアン、対面選出時
黒バドザシアンや、カイオーガ構築に対して選出することがある。受け系のポケモンがいない前のめりな構築にアルセウス、メタモン、テラパゴスの選出をすることで、全員が行動確約を持った対面的な試合展開を行うことができるため選出の選択肢が増えて非常によかった。
霊テラスタルは、主軸で重ためな剣舞アルセウスの神速透かし、格闘の一貫を切り裏のノーマルタイプを生存させる、ゴースト技の強化など活躍する機会が多く、今後の伝説幻環境で使われてもいいと感じる性能をしていた。
基本選出
ミライドン軸
→
→![]()
備考
初手負けを恐れずガチグマを先発に出す。
コライドン軸
→(
)→
(
)
備考
初手アルセウスで起点作成。コライドンにマヒが入ると勝利がぐっと近づく。グライオンには挑発から。大抵裏は剣舞アルセウスのケアでヘイラッシャがいる。
ミミッキュ入り、![]()
毒菱軸
→
→![]()
備考
絶対にドーブルは投げない。ミミッキュは来るし、毒菱も確実に撒かれる。
ドーブルの弊害が見えないとき
→
→![]()
備考
アルセウスはマヒ撒きより、対面したポケモンの削りを意識。ラストのテラパゴスの全抜きの負担を軽くしておく。
苦手なポケモン
メガネカイオーガ![]()
テラパゴスの瞑想で間に合わなくて、選出された対戦は全部負けた。
見えないスカーフトリック(![]()
)
テラパゴスにトリックが入ると相当キツイ。
終わりに
今季はノーマル統一でレート1900に到達したプレイヤーが観測できただけでも自分含めて4人いました。ノーマル統一が複数人いたからこそ、型の匿名性が保たれていたのかなと思います。みんなで高めあえた実感があり、とても嬉しいです。いま最も熱いタイプ統一はノーマル🔥
そして今回でポケモンSV5回目の300位以内(GameWith掲載圏内)に入ることができました。
これまでの戦績
S11 229位 ギャラドスR2040。
【SVs11最終229位/R2046】まだ青い鱗 - らむろぐ!
S13 77位 ギャラドスR2100。
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S21 201位 ネッコアラR2000。
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S30 31位 タスキミライ×宿り木白バド。
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S34 101位 ノーマル統一R2000。
戦績が自分を体現してます!自己紹介とか困らなさそう。
じゃなくて、変化球構築でしか結果を残せてない事実をしっかり受け止めていかなきゃですね。
最終1桁順位の夢を叶えるため、これからも頑張ります。ここまでのご精読ありがとうございました。
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